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山中式相場理論 |
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銘柄選択 |
データ検証主義
ギャン理論で有名なギャンは聖書が愛読書だったそうです。その聖書、いわばギャン理論の聖典たる書には『全てのことを確かめよ、、、』という警告の言葉があります。つまり根拠薄弱の単なる軽信のレベルの信仰となることを戒めたわけです。
大半の人は信じないでしょうが、これは別世界ともいえる相場の世界に、実にあてはままっています。個人投資家が『信じている株理論、セオリー、格言』の大半は残念ながら、儲けるためではなく、業界関係者の商売の道具に過ぎません。冷静に考えれば、自社株以外は『内部情報など全く無い他人の会社』です。その他人の会社に大事な資金を投入する行為には『安心感プラス夢』が不可欠です。いわば最終的には損失に導くものを『儲けるため、勝つための定石』と思い込んでいます。
相場理論を構築するうえで、基本は『事実』、つまり相場の統計的データを徹底的に検証することから始まりです。巷間に溢れる『株本』に見られるような五十年以上昔の格言や、誰もが知っているセオリーの書き写しは無意味です。また、ここ数年間の偶然の利益取引から思いついた相場必勝法などをいくら懸命に勉強しても相場で儲けることはできません。短期間の傾向は変わるものですから、むしろ損の上塗りとなりかねません。
具体例としては、いわゆるPERやPBRなどの数字から、割高割安を説明する相場理論を取り上げてみます。結論から言えばそれらは儲けるためではなく、株価を説明するためのものです。もう少し露骨に表現すれば、素人が安心して相場に参加するように誘導する道具です。論より証拠ですから、PERに関して過去25年間の検証データの一部をここに示します。(検証データの客観性のためPERは今期利益で計算)いずれも検索後の一年間の上昇率と下降率(つまり検索時の株価とその後一年間以内の最高値と最安値との変化率)そして検索から一年間経過時の株価と比較した変化率です。
検証データ |
(検 索 後 一 年 以 内) |
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設 定 期 間 内 |
東証一部 |
上昇率(%) |
下降率(%) |
PER10倍以下 |
46.72 |
46.39 |
PER10〜20 |
33.99 |
20.62 |
PER20〜30 |
40.41 |
21.64 |
PER30倍以上 |
38.06 |
14.73 |
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二部 ジャスダック マザーズ |
上昇率(%) |
下降率(%) |
PER10倍以下 |
55.91 |
35.08 |
PER10〜20 |
53.08 |
27.49 |
PER20〜30 |
65.77 |
23.58 |
PER30倍以上 |
61.91 |
32.99 |
如何ですか?とてもPERだけでは役に立たないことは明白です。むしろPERが低い銘柄はその後の上昇率が低く、さらに下降率が高いという皮肉な結果が読み取れます。このデータだけでは、新興市場銘柄でPERは20倍以上のほうがむしろ狙えることがわかる程度です。
ここでひとひねりしてみましょう。それぞれに経常利益の伸び率の要素を加えてみます。
1 PER10倍以下には経常利益伸び率10%以上 (略 P10 10)
2 PER10〜20倍には経常利益伸び率20%以上 (略 P20 20)
3 PER20〜30倍には経常利益伸び率30%以上 (略 P30 30)
4 PER30倍以上には経常利益伸び率40%以上 (略 P30 40)
同様に東証一部と二部 ジャスダック マザーズのグループに分けて比較してみました。
検証データ |
(検 索 後 一 年 以 内) |
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設 定 期 間 内 |
東証一部 |
上昇率(%) |
下降率(%) |
1 P10 10 |
29.48 |
51.93 |
2 P20 20 |
43.30 |
19.26 |
3 P30 30 |
51.47 |
21.46 |
4 P30 40 |
38.00 |
14.32 |
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|
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二部 ジャスダック マザーズ |
上昇率(%) |
下降率(%) |
1 P10 10 |
43.82 |
42.67 |
2 P20 20 |
60.06 |
29.23 |
3 P30 30 |
67.90 |
24.70 |
4 P30 40 |
70.83 |
27.24 |
このように条件別に比較してみると、東証一部銘柄ではPER20〜30倍で、経常利益伸び率30%以上の銘柄に注目できます。新興市場ではPER10倍以上の銘柄に関しては、以下の簡単な式が成り立つ銘柄ならば買い狙いに妙味があることがわかります。
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PER倍率÷経常利益増益率
< 1 |
例) |
A社 PER25倍 経常利益増益率15% |
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B社 PER30倍 経常利益増益率35% |
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新興市場の上場銘柄の場合はB社のほうが買い狙いする妙味があります。 |
簡単な統計の検証ですが、ひとつの結論が導き出されます。
PERは最低でも、市場別、経常利益増益率で判断することで初めて有効な指標となります。こんなことはパソコンがあれば数時間で検証できることです。ところが、巷間の株本の内容を見ると『PERは役に立たない』『PERの低い銘柄をスクリーニング』などと検証データなど関係無しの以前からの本の書き写しのレベルです。
次にPBRです。一株の純資産は『倒産株価』とも言われたものです。しかしながら、バブル崩壊後の厳しい下げ相場では殆ど役に立つことなく、2002年などは倒産株価銘柄が続出しました。
なお、詳細は『資料室』の『頭で儲ける時代二月号P44』を参照されて下さい。PBRだけでは何の意味もないものです。結論としては低PBR(2倍以下)で買えるのは、300円以下の低位株で自己資本比率が最低でも22%以上の東証一部銘柄くらいです。(同二月号P55参照)
また出来高はそれ自体では参考になりません。しかし、チャートで底打ちサインや天井打ちサインがでた前後に、出来高が急増した場合は一種の遅行指標として確認のために使えます。具体的には13週出来高移動平均に対して50%以上の乖離といった出来高急増がチャートの売買サインの前後にあった場合、サインの信頼性がやや高まります。
なお、投資研究会で現在使っている銘柄検索システムは過去25年間まで遡って検証し、は、下げ相場も含めて検索後の一年間の平均上昇率100%以上のものです。
山中式AM活火山銘柄検索システムによる、05年一年間の検索銘柄とその後の上昇率を公開したページで確認されてみて下さい。
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チャートと売買技法 |
銘柄検索の次に実際の売買となりますが、ここでタイミングを計るためにチャートが登場します。今までに開発してきた銘柄検索システムは1500以上ですがチャートシステムも200以上です。個別銘柄の売買には、その200種類の中からセレクトしたものを使用します。(チャートに関しては後述)
ポイントは検索された銘柄を実際に買うか見送るか、さらに買った株が下げた場合に再度下値で買うかロスカットするかの判断に、チャートと売買技法は必要です。ただし、株の個別銘柄の場合は週足と日足を併用します。
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投資マニュアル |
山中投資研究会としての最初のスタートはこの投資マニュアルの提供でした。
証券会社や商品先物会社にたむろする相場仲間達に対して山中式罫線や山中式株マニュアルを有償で提供してはアフターフォローしていました。これが好評で、幾十万円もの罫線本よりもわかりやすく具体的だったと評価されました。
その後20年間、度重なるヴァージョンアップで返金保証付山中式急騰株投資技法、N式多次元線マニュアルを完成しました。マニュアル会員のページはそれらのマニュアル購入者のアフターフォローのために設けました。毎週毎日の相場の動きの中でマニュアルを適用しながら儲けていただくことが目的です。
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指数取引と究極のSAチャート |
『見果てぬ夢』という言葉があるように、チャートだけで完全に黒字取引を連続できないものかと、二十年以上悪戦苦闘したものでした。株の個別銘柄に関しては、銘柄検索システムがある程度完成すれば検索された銘柄を売買するチャートは何でも良い、というのが結論でした。しかし、大型株つまり5401新日鉄や9432NTTなどの代表的な超大型銘柄や日経225先物取引などの継続売買でも利益取引をあげるため『究極のチャート』の研究開発を続けました。
国内でも数少ない本物の生活プロや相場師達から得たヒントも役立ちましたが、それ以上に役立ったものがあります。それは古今の相場哲学からの『時間と株価予測に関する研究』でした。代表例として、誰もが知っているところでギャン理論があります。ただし国内に紹介され、翻訳本が出版されている有名なギャン理論の本には、大きな欠陥があります。それは翻訳者が相場の世界と語学には通じていても、ギャンが理論の構築の根本とした聖書と占星術、天文学の知識があまりないため、正確にギャンの哲学を読者に伝えきることができない点です。幸いにして聖書は全巻を幾度も通読した経験がありますし、天文学や占星術は学生時代から親しんでいました。それがギャン理論の本質の理解と現在の相場に応用する点で役に立ちました。さらに時間論は、地球上の生命体を支配するサーカディアンリズムから太陽と地球の独自の周期、占星術の多種多様なサイクル論などが相場の研究に大いに役立ちました。
本当に毎年黒字取引を続ける究極のチャートのアウトラインをここに説明します。
同じ買いサインでも強弱の測定ができなければ意味がありません。
さらに、、、、
売りか買いかを判断することよりも、トレンドが明確か否かを判断することが重要です。
もう少し具体的に説明しましょう。一般的にチャートの売買サインは売りと買いの二種類ですが、高級なチャートの売買サインは最低でも五種類あります。
1 新規買い
2 買った後の手仕舞い売り
3 新規売り
4 売った後の手仕舞い買戻し
5 静観
さらに手仕舞い売りにも a 吹き値を指値で利食い b 高値確認後の売り c ロスカット売り といった細やかな判断ができます。低レベルの罫線本の『簡単に買い転換で買い売り転換で売ることで億万長者に』などという話をまともに信じる人は今でもいるようです。
実際に多くのチャート信者達が負けるのは上げ相場でも下げ相場でもありません。
連勝して気が緩み、トレンドが明確ではないのに安易に仕掛け、後に相場の方向性がわからなくなり、あとはクモの巣にかかった獲物のように売れば上がる買えば下がるといった状態に陥ります。その結果それまでの儲けを失うものです。そして後は負け続けるパターンが圧倒的に多いものです。
相場は戦いです。戦いには、攻撃と防御の両方が必要です。相場で勝ち続けるチャートにも同様に攻撃だけでなく防御、つまりトレンドが不明瞭である時か否かが判別できるものでなければなりません。さらに下げた場合でも、押し目かロスカットかの判別ができなければ最終的に大怪我をしてしまいます。
トレンド判別の次に値幅測定法と日柄計算法が不可欠です。
RSI等の指標は便利に見えますが、大きな相場においては早めに売りサインが示現してしまいます。そして手仕舞いした後に続伸するものです。特に指標のダマシのほうが『利食いは小さくロスカットは大きく』といった最悪の売買成績の原因となっています。ハイレベルのチャートシステムには、値幅測定法が不可欠です。理由は、チャートの売買サインだけでは必ず相場の動きに対して遅れるからです。上昇トレンドが鈍ってから、あるいは急落してから売りサインでも利益取引は可能ですが、狭いボックス相場や変形ボックス相場のようになると高値で買い安値で売りとなりかねません。
そのため、一目均衡表をはじめレベルの高いチャートには値幅測定法が必ずあります。
また、一目均衡表には多種多様の日柄サイクルと芸術的な活用法があります。
さらにギャン理論にも実に多くのサイクルの研究が残されています。
つまり、値幅と日柄の要素を加えることで、さらにハイパフォーマンスのトレードシステムを完成することができました。
研究の結果として完成したSAチャートが、当初の想定外の外為や債券先物相場で抜群の勝率と利益率を記録しています。個別銘柄と異なり値動き自体に無理なダマシが少ないためです。例えば個別銘柄ではある日突然急騰もあります。また、最低でも数日間で10%以上の値幅を取らないと意味がありません。しかし、特に円ドルでは、僅か1パーセントの値動きを取るだけでも相当な利益となります。ここが個別株と違う点です。05年の一年間を通じて勝率86%を記録しています。
日経225先物は集合体の指数のためかダマシが発生しやすく勝率77%はやや落ちますが利益率は高いものです。債券先物取引は、手数料等を含めない損益では勝率92%と驚異的なものとなっています。結果としてチャートのサインだけ05年の平均勝率85%でしたが、山中式売買技術(建玉技法)を併用することで勝率利益率はさらにアップします。
企業機密である売買技術まではHPで公開しませんので、関心がある方は資料請求されてください。 |
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